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2008年08月13日

●先天性股関節脱臼特別講義

お盆休みに入る直前のお忙しい中、おじじいちゃん先生に特別にお願いして、先天性股関節脱臼の講義をしていただきました。

そりゃあ!!ままとぷーままと、たった2人だけのために、各地で講演している内容のなかから私たちの活動に関する部分を抜き出してわかりやすく説明していただきました。

今までと内容はほとんど変わらないとはおっしゃるものの、先生もベビースリングについての情報を収集されていて、以前ほど頑固に「いけない!」という様子ではなくなっているのが印象的でした。

実は、最近助産師さんの集まりでベビースリングの使用が良くないという意見が出始めている~どうもおじじいちゃん先生が講演・講習会でだっこリンを名指しで使用について危惧しているらしい?・・・というお話でしたので、真実を確かめなくては!!・・・ということで特別講義をお願いし、快諾していただいた次第です。

楽しい講義(本当ですよ!)をたっぷり2時間。私たちは股関節脱臼についてさらに見識を深めることができました。

今回の講義で特に印象に残ったのは、以前には明確にしていなかった点、

どのような育児方法がなされていても先天性股関節脱臼の発症頻度は10%以下である。

ということを強調されたことです。

一番発症頻度が高い10%というのは、赤ちゃんが肺炎にならないようにぐるぐる巻きにして育児するというナホバインディアンです。
日本の発症dakkorin0 頻度は1975年以前が1.2~2.5%です。以前にも説明しましたが、この数字は非常に多いと言えたそうです。
現在は、生活環境・育児環境の変化とおじじいちゃん先生たちの健診・お母さんたちへの指導によってさらに頻度が下がり0.5%以下になりました。
この数字は非常に少なくなったと言えるのでしょうね。出生数自体も減っていますが、先天性股関節脱臼の症例を診たことの無い小児科の先生が増えているのも頷けます。さらに、そのうち、男女の性別・遺伝により発症頻度が変わってくるのですから、心配するだけ損!!と言いたくなりますね。

では、なぜ 、ベビー用スリングの使用を危惧するか。

赤ちゃんは股関節に限らず体中のあちらこちら(と言ったら言い過ぎかもしれませんが素人なのでご勘弁を)の骨がつながっていなかったり、形成が不完全な状態で生まれてきて少しずつ安定してきます。

股関節が完全に安定するのは生後7~8ヶ月ぐらいです。(逆に言うと赤ちゃんがつかまり立ちをしたら股関節が安定したという目安になるそうですよ。)

buran2そりゃあ!!ままふうに言うと「赤ちゃんは自分で活発に運動しながら上手に体を作っている」のですね。

お母さまは、赤ちゃんの自由運動をなるべく妨げないように努力する必要があります。
スリング状の袋に入ってしまうと、どうしても赤ちゃんは赤ちゃん自身の重みで自分の周りの布を固定してしまいます。健全な赤ちゃんであればその程度の固定は何も問題はありませんが、股関節脱臼の遺伝因子を持っていたり、関節の緩い女の子だったりすると、長時間の使用は良くないのではないでしょうか・・・

股関節脱臼の健診は3~4ヶ月。診察・治療開始は4ヶ月ごろまで出来ません。ですからおじじいちゃん先生はベビ用ースリングに横抱っこ=全身をすっぽり袋に入れてしまう使用法を良くないと心配しているのです。素手で抱っこするときももちろん縦抱きが望ましい。

~同じ小児整形外科の大先生で、膝を伸ばして身長を測定してはいけないから赤ちゃんの身長は測定しない、授乳も絶対縦抱っこのまま!と言う先生もいらっしゃるそうですよ~buran22

何回も講義していただいて、今までさらりと聞き流していたことについてもよくわかってきました。本当にありがとうございます。

だっこリンくらぶでは、だっこリンの使用の前に股関節脱臼に関するチェックシートに記入していただくこと(チェックシート作成中です)と一回以上の使用講習会受講をおススメしていくことにする予定です。

だっこリンはとても便利です。使用すれば便利以上にさまざまな効果(スキンシップ、癒し・・)が期待できます。私たちは便利でハッピーな抱っこ育児を経験できたので、だっこリンの販売を始めました。だっこリンくらぶは初心をいつまでも忘れずに活動していきたいと思っています。

長くなって申し訳ございません。最後まで読んでくださった方、ご意見ご感想をお待ちしています。

イラストは懐かしい元祖だっこリンの様子です。それなりに味があるなあ~(自画自賛^ ^)